ブログ

2023年08月のブログ記事一覧Blog

早寝早起きしてみよう

2023.08.12

みなさんこんにちは。
大分市東大道でリウマチ科・内科・婦人科診療をしている
はまさきクリニック の内科担当です。
***************************
みなさん、お盆はいかがお過ごしですか。
はまさきクリニックは8月13日から15日(火)までお休みです。
***************************

今回は院長が早起きらしい、という超個人的な話です。
なぜ早起きの話をするかというと、さっきネットでみて
9月3日は「秋の睡眠の日」だと知ったからです。
9と3で「9(ぐっ)3(すり)」と読む語呂合わせから。
その前後1週間は睡眠啓発のための 睡眠健康週間 です。
世の中って、けっこういい加減なんだなと実感します。

そう、ぼくは早寝早起きです。
というより夜遅くまで起きていられないです。
夜になると「みんな早く寝ろー!おじさん」に変身します。
子供より早く寝ます。秒で寝れます。そして早く起きます。
朝の2時か3時には目が覚めます。朝というか、深夜ですね。
奥さんからは「カブトムシみたい」と言われます。

そっと起きて本を読んだりネットしたり、駄文を書いたり。
その日の計画を立てたりしてると、そのうち朝になります。
カブトムシとの違いは、無駄に羽音を立てないことと、
朝から仕事があることです。

この生活をもう30年近く続けています。
早起きするようになったのは二十歳を過ぎた頃からです。
早起き生活のきっかけは長くなるのでここでは述べません。
大したことじゃないけど知りたい人は外来で聞いて下さい。

超絶早起き生活だと、お昼頃に眠たくなることがあります。
そりゃそうですよね。
そのときは5分か10分、仮眠をとればいいのです。
早起きを長続きさせるコツは、あまり欲張らないことです。
朝ご飯までにやりたいことの3割できてたらいいか。
早起きできなかったときでも今日はよく眠れたからいいか、
と前向きに捉えることです。圧を感じたら続きません。

早起きはあくまで人生の余白なのです。
早起きして人生を変えようとか、徳を得ようとしないことが
長続きのコツじゃないかと思います。
だから早起きは三文の徳、なのだと思うのです。
たった三文だけ。ですが、確実に人生は変わりますよ。

もう立秋も過ぎ、これから徐々に日が短くなってきます。
皆さんもぜひ、いまのうちに早起きを試してみて下さい。

まだまだ暑いので熱中症に気をつけてください。

帯状疱疹ワクチン体験記

2023.08.11

帯状疱疹ワクチン、シングリックスの初回接種をしました。

みなさんと体験を共有したいと思います。

これまでコロナワクチンではほぼ副反応が出ませんでした。
なので帯状疱疹ワクチンも大丈夫だろうと思っていました。
8月7日の17時、診療終わりの頃に接種が完了しました。

思ってたより痛くなかったです。


特に目立った症状もなく、FM大分のハイカラ食堂に出演し
ワクチンのことをお話してきました。前回のブログを参照。

翌朝も激辛キーマカレー食べたり食欲が落ちることもなく
診療できてました。
昼頃からワクチン接種した左腕挙がらんなー、だるいなー
と感じつつ午後診療が終了。
スタッフさんたちが帰った頃に熱を測ったら37.2℃でした。

もちろん風邪症状も何もありませんよ。

身体中がピリピリチカチカするわい、と思いつつ帰宅して
お熱を測ったらなんと!38℃になっていました。
20時から22時まできっかり2時間38℃を記録しました。

それから徐々に解熱していきました。

翌朝には平熱に戻り、左腕の痛がゆさが3日ほど残りました。

今回の経験から、熱が出ると仕事に差し障ることがあるので、
ワクチンは休日の前あたりで打つのがよいかと思った次第です。
あらかじめ解熱剤を持っておくとよいかもしれません。

2回目の接種が済んだらまた報告します。

患者さんから頂いた栄養ドリンク飲んで頑張ります。

帯状疱疹の話をするよ

2023.08.09

こんにちは。はまさきクリニック 院長のはまさきです。

関節リウマチ以外にも一般内科診療もしています。

婦人科は副院長の女性医師が担当しています(ここまでPR)。


8月7日のFM大分ハイカラ食堂(19:00~)にゲストとして
お話させて頂きました。
8月10日 17:00までストリーミング放送で聴けるようです。

パーソナリティの大久保愛理さんと

その日、帯状疱疹ワクチンを打ったばかりだったので
帯状疱疹ワクチンのお話をしました。

帯状疱疹自体はそんなに珍しい病気ではないです。
体力が低下したり、加齢や強いストレスにさらされて
免疫力が低下した際に発症することが多いです。

背中の違和感から数日でこれです

皆さん、水疱瘡(みずぼうそう)にかかったことありますか?
ぼくはあります。確か幼稚園か小1のときだったかな。
では帯状疱疹は?外来で意外と遭遇することが多い疾患です。
帯状疱疹になった方は皆さん、大変だったよーといわれます。

帯状疱疹はあの"みずぼうそう"のウイルスが原因です。
成人の90%以上はすでに帯状疱疹の原因となるウイルスが
体内に潜んでいるそうです。

帯状疱疹は50歳以上で発症しやすく80歳までに3人に1人!
がかかるとされています。
一度かかった方でも再発することも少なくありません。
帯状疱疹はワクチンを接種することで予防が可能です。

帯状疱疹ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあります。
生ワクチンはウイルスの毒性を弱め病原性をなくしたものです。
ウイルスとしての性質はもっているので免疫力の低下した方や、
免疫抑制薬や生物学的製剤など免疫に関わる薬を使用している
患者さんには生ワクチンは投与できないのです。

生ワクチンは1回の接種で5年間に半数強の方の発症予防が
できますが、不活化ワクチンでは約10年間で9割以上の方の
帯状疱疹発症予防ができるようになりました。

今回接種したのは、その不活化ワクチンと呼ばれるものです。
シングリックスといいます。

シングリックスワクチンです。

日本では2020年にシングリックスが接種可能となりました。
このワクチンは病原性をなくしたものを材料としています。
これだと免疫が低下した方でも安全に投与できます。
1回の接種では十分な免疫を獲得することができないので、
2ヶ月以降から半年までの間にに2回目を打つことで、
帯状疱疹予防に必要な免疫力をつけることができます。

関節リウマチなどの基礎疾患をもっている若い患者さんで
ときおり帯状疱疹にかかる方もいらっしゃるのですが、
帯状疱疹ワクチンはこれまでは50歳以上という年齢制限が
あったため、ワクチンを接種することが難しい状態でした。

ワクチン接種の適応年齢から外れる方に接種すると、
ワクチン救済制度という条件から外れてしまうのですね。
それが今年2023年6月、発症リスクが高い18歳以上という
適応拡大がなされたので18歳以上の必要な方にワクチンを
接種することができるようになりました。

費用面では、生ワクチンが1回だけでおよそ8000円前後です。
一方、不活化ワクチンのシングリックスは1回2万円~3万円!
高額です。しかも2回打つので合計が4-5万円かかります。

でも実際に帯状疱疹にかかるとお薬の値段も高いんですよ。
それにひどい帯状疱疹だと入院が必要になることもあります。
帯状疱疹後神経痛という慢性痛で通院するリスクを考えると
少なくとも今後10年は9割以上で予防できるんだったら
打ってたほうがいいのかな、と個人的には思っています。

僕がいま使っているiPadも44000円で購入したんですけど、
10年使えるか、っていわれたらもたないですし。
そう考えると10年は効果が持続するワクチンって
結構コスパは高い気がします。
帯状疱疹の予防接種費用の個人負担を軽減するために
助成金を導入している自治体もありますので、
詳しくはお問い合わせ頂ければと思います。

長くなったので体験記は次回報告するよ(熱でた)