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ジクトルテープの説明会

2023.01.16

今日は久光製薬さん「ジクトルテープ」の薬剤説明会がありました。消炎鎮痛の貼付剤なので、通常の湿布薬とどう違うの?と思いがちですが、これはジクロフェナク(ボルタレン)の経皮吸収性剤、つまり全身に作用する痛み止めだそうです。

適応によって用量が異なり、がん性疼痛であれば1日1回2枚から開始し3枚/日まで増量可。腰痛症などでは、1日1回、最大2枚まで、となっています。

ちなみにジクトルテープ3枚(計ジクロフェナク225mg)はボルタレン25mg4錠(100mg)に相当するそうです。ジクトルテープのよい適応としては、痛み止めを内服したいけど、内服すると胃腸症状が出やすい患者さんや、内服自体が困難な方です。もちろん内服薬ほどではありませんが、経皮吸収剤でも量が増えれば胃腸症状や腎機能障害は出現しますので、使用量には注意が必要です。欠点としては即効性は乏しいことなので、急な痛み止めとしては使いづらいですが、慢性的な疼痛で困っている方にはよいのではないでしょうか。

ロコアテープは局所作用型、ジクトルテープは全身作用型の貼付薬ですので、それぞれの利点を考慮して使い分けするのがよいでしょう。くれぐれも通常の湿布薬とは異なることを患者さんには十分説明して、適応を考えて適切に使用するとよいかと思いました。

今日は19時からFM大分でハイカラ食堂のon airがあります。お時間のある方はどうぞ。