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帯状疱疹ワクチン体験記
2023.08.11
帯状疱疹ワクチン、シングリックスの初回接種をしました。
みなさんと体験を共有したいと思います。
これまでコロナワクチンではほぼ副反応が出ませんでした。
なので帯状疱疹ワクチンも大丈夫だろうと思っていました。
8月7日の17時、診療終わりの頃に接種が完了しました。
特に目立った症状もなく、FM大分のハイカラ食堂に出演し
ワクチンのことをお話してきました。前回のブログを参照。
翌朝も激辛キーマカレー食べたり食欲が落ちることもなく
診療できてました。
昼頃からワクチン接種した左腕挙がらんなー、だるいなー
と感じつつ午後診療が終了。
スタッフさんたちが帰った頃に熱を測ったら37.2℃でした。
身体中がピリピリチカチカするわい、と思いつつ帰宅して
お熱を測ったらなんと!38℃になっていました。
20時から22時まできっかり2時間38℃を記録しました。
翌朝には平熱に戻り、左腕の痛がゆさが3日ほど残りました。
今回の経験から、熱が出ると仕事に差し障ることがあるので、
ワクチンは休日の前あたりで打つのがよいかと思った次第です。
あらかじめ解熱剤を持っておくとよいかもしれません。
2回目の接種が済んだらまた報告します。
帯状疱疹の話をするよ
2023.08.09
こんにちは。はまさきクリニック 院長のはまさきです。
関節リウマチ以外にも一般内科診療もしています。
婦人科は副院長の女性医師が担当しています(ここまでPR)。
8月7日のFM大分ハイカラ食堂(19:00~)にゲストとして
お話させて頂きました。
8月10日 17:00までストリーミング放送で聴けるようです。
その日、帯状疱疹ワクチンを打ったばかりだったので
帯状疱疹ワクチンのお話をしました。
帯状疱疹自体はそんなに珍しい病気ではないです。
体力が低下したり、加齢や強いストレスにさらされて
免疫力が低下した際に発症することが多いです。
皆さん、水疱瘡(みずぼうそう)にかかったことありますか?
ぼくはあります。確か幼稚園か小1のときだったかな。
では帯状疱疹は?外来で意外と遭遇することが多い疾患です。
帯状疱疹になった方は皆さん、大変だったよーといわれます。
帯状疱疹はあの"みずぼうそう"のウイルスが原因です。
成人の90%以上はすでに帯状疱疹の原因となるウイルスが
体内に潜んでいるそうです。
帯状疱疹は50歳以上で発症しやすく80歳までに3人に1人!
がかかるとされています。
一度かかった方でも再発することも少なくありません。
帯状疱疹はワクチンを接種することで予防が可能です。
帯状疱疹ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあります。
生ワクチンはウイルスの毒性を弱め病原性をなくしたものです。
ウイルスとしての性質はもっているので免疫力の低下した方や、
免疫抑制薬や生物学的製剤など免疫に関わる薬を使用している
患者さんには生ワクチンは投与できないのです。
生ワクチンは1回の接種で5年間に半数強の方の発症予防が
できますが、不活化ワクチンでは約10年間で9割以上の方の
帯状疱疹発症予防ができるようになりました。
今回接種したのは、その不活化ワクチンと呼ばれるものです。
シングリックスといいます。
日本では2020年にシングリックスが接種可能となりました。
このワクチンは病原性をなくしたものを材料としています。
これだと免疫が低下した方でも安全に投与できます。
1回の接種では十分な免疫を獲得することができないので、
2ヶ月以降から半年までの間にに2回目を打つことで、
帯状疱疹予防に必要な免疫力をつけることができます。
関節リウマチなどの基礎疾患をもっている若い患者さんで
ときおり帯状疱疹にかかる方もいらっしゃるのですが、
帯状疱疹ワクチンはこれまでは50歳以上という年齢制限が
あったため、ワクチンを接種することが難しい状態でした。
ワクチン接種の適応年齢から外れる方に接種すると、
ワクチン救済制度という条件から外れてしまうのですね。
それが今年2023年6月、発症リスクが高い18歳以上という
適応拡大がなされたので18歳以上の必要な方にワクチンを
接種することができるようになりました。
費用面では、生ワクチンが1回だけでおよそ8000円前後です。
一方、不活化ワクチンのシングリックスは1回2万円~3万円!
高額です。しかも2回打つので合計が4-5万円かかります。
でも実際に帯状疱疹にかかるとお薬の値段も高いんですよ。
それにひどい帯状疱疹だと入院が必要になることもあります。
帯状疱疹後神経痛という慢性痛で通院するリスクを考えると
少なくとも今後10年は9割以上で予防できるんだったら
打ってたほうがいいのかな、と個人的には思っています。
僕がいま使っているiPadも44000円で購入したんですけど、
10年使えるか、っていわれたらもたないですし。
そう考えると10年は効果が持続するワクチンって
結構コスパは高い気がします。
帯状疱疹の予防接種費用の個人負担を軽減するために
助成金を導入している自治体もありますので、
詳しくはお問い合わせ頂ければと思います。
重要:電話再診の終了について
2023.07.12
こんにちは。はまさきクリニック院長です。
今回は、「電話で処方が出せるのは7月末までなんですよ」という大切なお知らせです。
昨年12月に開院して以来、定期診療をされている方で電話での診察が可能と判断した場合には、電話で病状を伺って再診をおこなっていました。いわゆる「お薬がなくなっちゃうんだけど、どうしても受診できなくて…」というあれです。
これは「新型コロナウイルス感染症にかかわる診療報酬上の臨時的な取り扱いの特例措置」によって可能な対応でした。そう、「特例」だったのです。この特例措置は令和5年7月31日をもって終了すると、このたび厚生労働省より通達がありました。これはうちだけじゃなくて、どの医療機関も同様です。
コロナ以前は対面での診察による処方が絶対で、電話で処方出すなんてとんでもない!という時代がありました。じゃあオンライン診療にすればいいじゃん?と思われるかもしれません。しかしオンラインで診察するには、お互い同時刻に、示し合わせてセーノでネットにつながる必要があります。薬局さんも同様です。処方は?会計は?アプリ導入?手数料いるの?など患者さんにも余計な負担をかけてしまいます。なにより自分たちがついていけていません。
現在、当院の患者さんでなかなか頻回の受診が難しい方には2ヶ月処方とかで対応しているんです。それがオンラインとかになったら、4ヶ月!? 年に3回しか会えなかったら顔を忘れられちゃうじゃん、と思っているのでうちではまだオンライン診療の導入予定はないのです(そうか、画面を通して顔は見られるな)。でもですね、特に関節リウマチ診療は、検査値だけでなく実際に関節を触ることで得られる情報がとても多いのです。
というわけで、電話再診による処方箋発行は令和5年7月31日をもって終了とさせていただきます。8月1日から処方箋発行については、従来どおり対面での外来受診していただきますようご理解とご協力をお願いいたします。
貧血について
2023.06.04
貧血の治療薬について、院内で勉強会をしました。
婦人科の疾患で、過多月経(生理の量が多い)や子宮筋腫の方は
慢性的な鉄欠乏性貧血を生じやすい傾向にあります。
血液中の酸素を運搬するヘモグロビン値が低下して貧血になることで、
ふらつきや倦怠感の原因となります。
鉄欠乏性貧血の原因としては
・鉄が失われて貧血になる(生理、出血など)
・鉄の利用増加(成長期思春期、妊娠中など)
・鉄の摂取量・吸収量が不足(胃切除後、拒食、腎不全など)
の3つに大きく分類されます。
過多月経では婦人科的治療を行いつつ、平行して貧血治療にも対応します。
一般的な貧血の治療薬には、クエン酸第一鉄(フェロミア錠®)があります。
1錠数円と安価でよい薬です。
しかし鉄剤は気分が悪くなって飲めないという患者さんもいらっしゃいます。
その場合、次の手としてリオナ錠®という鉄欠乏性貧血治療薬があります。
もともとは慢性腎臓病の高リン血症治療薬(クエン酸第二鉄水和物)ですが、
鉄剤にありがちな悪心・消化器症状が出にくい薬剤です。
1日1回2錠内服することで、フェロミア錠と同等の貧血改善効果が得られます。
薬価は1錠74円(1日2錠:3割負担で44円/日)とフェロミアに比べ少し高価です。
鉄剤が飲めずに市販のサプリメントで対応していた方にはよい適応かと思います。
それでもやっぱり内服はムリ!という貧血の方には、注射製剤を用います。
フェジンという注射を連日で投与してますが、1回のみでは効果が限定的です。
何度も病院に来て、都度注射をする必要がありました。
貧血がひどいけど鉄剤内服ムリ! できれば注射回数も少なめ!で済ませたい方に。
2020年にフェインジェクト、2023年3月にモノヴァーという点滴薬が登場しています。
糖鎖にくるまれた鉄が細胞に取り込まれたのちに、ゆっくり分離し鉄補給されます。
そのため1、2回の点滴で高用量の鉄を補給可能となり長期間貧血が改善されます。
慢性腎不全に伴う「腎性貧血」や、免疫の異常などで生じる「溶血性貧血」、
骨髄機能異常の「再生不良性貧血」等では鉄補給で改善しないことがあります。
長く続く貧血の場合、鉄不足以外の原因を疑う必要があります。
貧血のような症状が続く場合は、一度検査を受けてみることをお勧めします。
開院して半年経ちました
2023.05.30
今日は本降りの雨模様でしたね。
昨日、5月29日から大分も梅雨入りしたそうです。
近所のあじさいがきれいに咲いていて、梅雨らしくなってきました。
日曜日は天気がよかったので、院内の観葉植物を外に出して水やりをしました。
内覧会のお祝いとして頂いた樹木たちですが、水やりしたので元気そうです。
もうすぐ6月ですね。1年前に地鎮祭をしたことを思い出しました。
クリニックができる前は、こんな感じでまだ更地だったのです。
マンジャロの勉強会
2023.04.24
新規糖尿病治療薬マンジャロ®を導入する患者さんがいらしたので、この薬剤について知識を共有するためにスタッフ勉強会を行いました。
マンジャロってなんじゃろ
マンジャロ®(一般名:チルゼパチド)は週1回皮下注射する糖尿病治療薬です。
2023年4月18日(先週!)から日本で発売されました。
週1回の皮下注射製剤の糖尿病治療薬にはトルリシティ(一般名:デュラグルチド)というものが既にあります。トルリシティはGLP-1受動態作動薬です。消化管ホルモンに作用すると思って下さい。
トルリシティとの違いとして、マンジャロはGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体だけでなく、GIP(グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド)受容体にも結合することで相乗的に作用し、GLP-1受容体の単剤投与よりも大きな血糖改善作用と体重減少効果が期待できるようです。半減期は約5日間です。ふーん。
食欲が減退するの?
マンジャロの副作用には消化器症状が多く記載されています。
以前GLP-1製剤を使用していた糖尿病患者さんで、血糖改善効果はすごくよかったのに、食欲が落ちたり、お腹が張った感じという消化器症状でやむなくトルリシティを中止せざるを得なかった方がいましたが、今回の薬剤はそれを逆手にとったような印象です。そりゃ食べてる量が減らないとなかなか痩せたりしませんよね。なので、糖尿病治療薬ではありますが、食事摂取量が低下することによる血糖改善を考慮すると、高度肥満を有する2型糖尿病患者さんがよい適応になるのではと思います。
なぜマンジャロって言うんじゃろ
ところで、なぜマンジャロという名前なんでしょうね?フランス語のmangerが「食べる」という意味だからかなー?とか思ってましたが、マンジャロの英語表記はmounjaroなんですね。なぜmounjaroなのか、wikipediaにも載ってませんでした。ご存知の方は今度こっそり教えてください。
ジカンタイヨヤク?
2023.04.24
こんにちは。はまさきクリニックで内科担当の院長です。
患者さんから「ここは待ち時間が短くて助かるわー」というお声を頂戴します。
いやー患者さんが少ないんでですねー(ニッコリ)という気持ちは飲み込んでます。
珍しく混んでたりすると「え?ここは予約せんといけんの?」という声も頂きます。
いや、予約しなくても診察できますが、予約してたほうがスムーズですよ(本音)。
そこで今回は「当院がなぜ時間帯予約制を導入したのか」の話をしましょう。
ぼく自身が待つのが超絶苦手なので、患者さんも待ちたくないだろな、と思いまして。
興味なくても読んでください(めちゃ長文です)。
クリニックの外来は「順番予約」か「時間予約」が二大勢力
順番予約というのは、文字通り来た順から診察をします。
順番予約の最大の利点は、早い者勝ちです。
朝一番をゲットするため受付時間前に並んだりするアレです。
順番予約して一旦帰宅されたりする人も出現します。
素直に受付時間内に来院された方は待たされるため不満が出ます。
急いで受診したくても、すぐに診てもらえない欠点があります。
キャンセルが出ると、思ってたより順番が大幅に早まったりします。
順番予約は時間が読めません。呼ばれるまでひたすら待つのみ。
順番予約は順番が公平ということ以外にあまり利点がありません。
時間予約というのは、何時何分からの予約です、ってやつです。
急患とか入ってくると、経験的に予約時間守れる気がしないです。
しっかり診察するためにもある程度の時間のふれ幅が必要なんです。
じゃあ、時間「帯」予約って何がいいの?
当院は時間帯予約です。この「帯」という字が重要なんです。
10時に予約した場合、10時から10時半の30分間で予約されます。
これは10時から診察をするということではありません。
10時からの30分間に決まった人数を診察するということです。
30分の枠の中では受付をした順で診察をしていきます。
10時から診るわけではないということをご理解願います。
時間帯予約のメリットは、診察時間の目安ができることです。
順番予約だと、急ぎの診察でもリストの最後にまわされますよね。
時間帯予約では10時枠がいっぱいでも、次の枠に余裕があれば
「10時半から11時に来てください」とご案内することができます。
時間帯予約 活用法
時間帯予約のメリットを最大に発揮させるためにお願いがあります。
予約時間よりあまりに早く来ていただくことはお勧めしません。
早くても予約時間の10分前くらいから受付して頂ければ十分です。
例えば10時からの予約の方が、早めの9時半に受付したとします。
通常はあらかじめ9時半-10時枠に予約した人を先に診察してます。
9時半からの枠に余裕があるときは、早めに診察できるのですけど。
ですので、せっかく早く来たのに予約通りの時間になりがちです。
ある程度臨機応変に対応して、急患さんを先に診察することもあります。
できるだけ予約した時間帯で患者さんへお声掛けできるよう調整してます。
自分より後に来た人が先に診察されるのは良い気持ちしないですよね。
早すぎる来院、遅すぎる来院を避けて受診されてください。
外来で極力待たずにスムーズに受診して頂くために
昨今の感染症の流行のため、密になることを避ける工夫が必要となっています。
それでも時間帯によっては患者さんが集中することがあります。
受付してからお呼びするまでの時間は平均5分から15分程度です(現在)。
「今日は急いでいるので早めに診てほしい」とおっしゃる方もいますよね。
申し出には最大限考慮いたしますが、なかなか調整が難しいときもあります。
予約しててもある程度待つかもと、余裕をもって受診して頂けるとありがたいです。
患者さんが増えても、0分から30分程度の間にお呼びすることができると思います。
待ち時間をできるだけ少なくするために、皆様のご協力をお願い致します。
「外来があふれかえっちゃって大変ですよー」なんて日が来るのかなーとか
スタッフと話しながらほのぼの外来やっていますので、
何かお困りや気になる症状があればご相談ください。
ラジオに出たのよ
2023.04.13
こんにちは。はまさきクリニック内科担当の院長です。
ホームページ見てるわよー、って患者さんが来院してくれました。
もっとブログとか更新しなきゃダメよ!!って言われました。
最近ホームページもブログも更新してなくてすみませんでした。
それなりの強制力をもってやらないとだめですね。
突然ですが皆さん、最近ラジオ聴いてます?FM放送。
今回FM大分の、夜7時からのハイカラ食堂というラジオ番組に
4月10日にゲスト出演させて頂きました。
実は開業前の11月と、開業後の1月にも番組に呼んで頂いてて。
今回が3回目になります。
何回目でもやっぱり緊張しますね。
病院が苦手な患者さんが診察室に入るときもこんなですかね。
僕は中学生の頃からFM放送聴くのがが好きで。
大分に民放FMがなかったので、もっぱらNHK-FMを聴いてました。
クロスオーバーイレブンという23時からの番組が当時よく聴いてて。
好きな音楽とかをメタルテープなどに録音していたんですよ。
あの独特の空気感がよかったです(遠い目)。
クロムテープとかエアチェック、知らない方はググってみてください。
そんなFM放送も、勤務医になってからはすっかり聴かなくなってました。
ですが今は、radikoっていうアプリで日本中の番組が聴けるんです。
しかも聞き逃した番組もあとから何度でも再生できるという。
radikoで実際に放送聴いてみたんですが。自分の声…スカスカですね。
パーソナリティの方の表現力ってすごいなー、と実感しました。
https://radiko.jp/share/?sid=FM_OITA&t=20230410190000
で明日の14日まで聴けるっぽいです。
興味ある方はおそるおそる聴いてみてください。
「マイナ受付」始めました。
2023.04.08
当院では4月から、マイナンバーカードによる健康保険証利用(マイナ受付)ができるようになりました。
マイナ受付とは、受付に設置したカードリーダーにマイナンバーカードを差し込み、顔認証 または 暗証番号認証 で本人確認を行うと、健康保険証として利用できるシステムです。
利用するにはマイナンバーカードでの健康保険証利用の申込を予めしておく必要があります。利用申請から処理完了まで多少時間がかかりますので、受診前までに"こちら"から手続きをお済ませになられるとよいかと思われます。
もちろんマイナンバーカードをお持ちでなくても、今まで通りの健康保険証で保険診療は可能です。
保険者側(市町村・健康組合等)の都合で保険資格変更が遅れた際には、オンラインでの資格が確認できないことがあります。そのため、必ず通常の健康保険証・高齢受給者証等も一緒にお持ちください。
マイナ受付は、本人によるカード内の利用者証明用電子証明書を利用したシステムです。マイナンバー(12桁の個人番号)自体の読取・利用・記録は一切いたしません。カードもお預かりいたしません(ご本人に操作していただきます)のでご安心ください。
詳しくはこちらの厚生労働省の説明をご覧ください。
当院は診療情報を取得・活用することにより、質の高い医療の提供に努めていきます。正確な診療情報を取得・活用するため、マイナ保険証のご利用をぜひご検討ください。
伝えることって大事だなー。
2023.04.07
こんにちは。はまさきクリニック内科担当の院長です。
ひさびさのブログ更新です。早いもので開業して4ヶ月経過しました。クリニックの隣の公園の桜が満開できれいだな~と思っていたら、もう葉桜です。そろそろさぼっていたブログも更新していきますね。
クリニックをオープンして4ヶ月。内科を受診される患者さんは関節リウマチの方だけでなく、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの内科疾患から、寒冷刺激で指先の色が変わるレイノー症状や、原因不明の息苦しさといったものまで症状は多岐に渡ります。やはり専門とする膠原病リウマチ患者さんが多いので、男女比だと1:9くらいで女性が多い印象です。更年期症候群の一環としての関節症状も鑑別となるため、女性から病歴を聴取する際には閉経の有無や、妊娠出産歴をお伺いすることがあります。その際、しばらく婦人科の定期健診は受けてないわ、とおっしゃる方が意外と多いのです。
先日、これまで婦人科は受診したことがないという、生理不順のリウマチ患者さんに婦人科を受診を勧めて、副院長に診察してもらいました。
また、年頃の娘さんのいらっしゃる患者さんからは、当院が子宮頚がんワクチンの公費接種に対応しているとは思ってもなかったわと、ご指摘を受けました。そこでさっそく婦人科でワクチン接種について対応してもらいました。こんなとき、婦人科から専門的アドバイスが受けられるので、いち内科医としては本当に助かります。
いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければないのと同じ、と先日うちのスティーブジョブスが言ってました。患者さんに治療内容を説明して、伝わったと思っていても実はそれが「伝えているつもり」になっていることがよくあります。関節リウマチなども日進月歩で新しい治療薬が開発されています。一つの薬が、その人の人生を変える可能性があるので、常に知識をアップデートして、伝えきる力をつけていく必要があるなーと痛感しています。
これからもクリニックや医療のことだったり、興味を引いた本のことなど、身の回りのことについてもお知らせしていきますので、よろしくお願いします。